こうふく みどりの/西加奈子
![]() | こうふく みどりの (2008/02/28) 西 加奈子 商品詳細を見る |
最近読んだ本です。
猫の喉とか耳の後ろを撫でているような、いつまでも撫でていたいような、ふわふわとした至福の読後感でした。
人間だけでなく、猫も犬も女ばかり、辰巳家の緑ちゃんの物語と、おばあちゃん、おかあさん、棟田さんの物語でもあります。
辰巳家の女たちが働いていなくても、のんびり気ままに生活しているのは、ひとえにおばあちゃんがいたからなんだろう。経済的なことではなくて、おばあちゃんが頼れる存在だったから。ただ、おばあちゃんが昔したあることが読者に対して明らかになった時に、おばあちゃんのしたことの是非ではなくて、おばあちゃんが自分のしたことや自分の生き方に対して、迷いがなかったから、迷わず進んだ結果が、辰巳家の不思議な居心地の良さに繋がってるんだろうなと思った。
緑ちゃんのお母さんは、あまり母親らしくないというか、娘にベタベタしないし、子供扱いしない(大人扱いというよりも一人の人間として扱っているように思った)し、働いていないし、料理も作らなくて、1日中煙草を吸って過ごしているような人だけれども、でも、緑ちゃんへの愛情は感じられるし、不思議な安心感のある人で、でも、それもおばあちゃんがいたからなのかもしれないな。
緑ちゃんが恋をして、思わぬ形で失恋しちゃうけど、中学生くらいの女の子だったら、誰でもそういう経験をするだろうし、なんか、くすぐったかったです。経験有無ではなくて、明日香よりは緑ちゃんの方がいい意味で大人だし、でもやっぱり中学生くらいの女の子は、「女」には勝てない。これって、永遠のテーマなんだろうか。
緑ちゃんのおじいちゃんが「しゅっぽん」したのも、棟田さんの旦那が人を殺しちゃったのも、男が女よりも弱いからだろうな。『こうふく あかの』でも、「猪木も女から生まれたんだ」という言葉があったのを思い出した。男は弱いからこそ、闘うアントニオ猪木の姿に憧れ、応援するんだろうな。
ラストの棟田さん夫婦の「道」の朗読&復唱シーンで、やっぱり涙ぐんでしまった私なのでした。
女の生きる道。自分も迷わず行ってみよう。
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辰巳家の女たちが働いていなくても、のんびり気ままに生活しているのは、ひとえにおばあちゃんがいたからなんだろう。経済的なことではなくて、おばあちゃんが頼れる存在だったから。ただ、おばあちゃんが昔したあることが読者に対して明らかになった時に、おばあちゃんのしたことの是非ではなくて、おばあちゃんが自分のしたことや自分の生き方に対して、迷いがなかったから、迷わず進んだ結果が、辰巳家の不思議な居心地の良さに繋がってるんだろうなと思った。
緑ちゃんのお母さんは、あまり母親らしくないというか、娘にベタベタしないし、子供扱いしない(大人扱いというよりも一人の人間として扱っているように思った)し、働いていないし、料理も作らなくて、1日中煙草を吸って過ごしているような人だけれども、でも、緑ちゃんへの愛情は感じられるし、不思議な安心感のある人で、でも、それもおばあちゃんがいたからなのかもしれないな。
緑ちゃんが恋をして、思わぬ形で失恋しちゃうけど、中学生くらいの女の子だったら、誰でもそういう経験をするだろうし、なんか、くすぐったかったです。経験有無ではなくて、明日香よりは緑ちゃんの方がいい意味で大人だし、でもやっぱり中学生くらいの女の子は、「女」には勝てない。これって、永遠のテーマなんだろうか。
緑ちゃんのおじいちゃんが「しゅっぽん」したのも、棟田さんの旦那が人を殺しちゃったのも、男が女よりも弱いからだろうな。『こうふく あかの』でも、「猪木も女から生まれたんだ」という言葉があったのを思い出した。男は弱いからこそ、闘うアントニオ猪木の姿に憧れ、応援するんだろうな。
ラストの棟田さん夫婦の「道」の朗読&復唱シーンで、やっぱり涙ぐんでしまった私なのでした。
この道をゆけば、どうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば、道はなし
踏み出せば、その一足が、道となり
その一足が、道となる
迷わず行けよ
行けばわかるさ
(道/アントニオ猪木)
女の生きる道。自分も迷わず行ってみよう。
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