ねじれた家
![]() | ねじれた家 (ハヤカワ文庫 AC) (2004/06/14) アガサ・クリスティー 商品詳細を見る |
久々に、後味の悪いミステリでした。
読み終わって感じたのは、この後味の悪さは、あの名作ミステリに似ている…
※あるミステリを読んだことがある方には、その本の題と内容でネタバレになってしまうため、未読の方や真相を知りたくない方は、ご注意下さい。
内容紹介文では、マザー・グースを扱った童謡殺人とあるんですが、マザー・グースはあんまり関係なかったように思います。やたらと「ねじれた、ねじれた」と連呼されるんですけれど、ヒントも十分あったし、副総監と息子のチャールズの会話で、犯人像について語る場面があるんですが、その条件に当てはまる人物が犯人でしたので、クリスティーにしては、珍しくかく乱させられることもなかったかな。
冒頭で、後味の悪いミステリで、ある作品に似ていると書いたんですが、いろんな面で、エラリー・クイーンの『Yの悲劇』(←ネタバレなので反転させます)と似ているんですよね。読みながら、似ているなあと思いつつ、読み終わって、確信に変わりました。だから、タイトルそのものを書いてしまうと、それだけでネタバレになっちゃうんじゃないかと思った訳です。
ラストで、チャールズとソフィアが結婚を決意しても、素直に喜べなかったし、真相が公になることもないし、犯人を庇ったエディスおばさんの愛も哀しかったし、犯人の境遇にも同情すべきことばかりだったし、とにかく、事件が解決しても、レオニデス家が失ったものは大き過ぎて、誰も救われない結末で、しかも、その余韻がジワジワと時間差でせめてくるから、夢にも出てくるしで、久々に処理不能な読後感です。
やたらと「ひねくれていた」と称されたアリスタイド老人でしたけれど、彼は家長として、家族を深く愛していたし、彼らには理解されなかったけれども、彼のやり方で家族を守ろうとしていたことを知ると、ますます、悲しい事件だったんだなと切なくなるし、同じようにレオニデス家を支えてきたエディスの、最後までレオニデス家の子供たちを愛し、守り通そうとした姿に、涙こそ流しはしなかったけれども、何とも言えない気持ちになるのです。
<ねじれ>ていたのは、家族が家族を思う愛情が、相手にストレートに伝わらない、そういう状況を指していたんだろうな。肉親の愛情って、思うように伝わらないものだけれども、レオニデス家に限って言えば、それが今回の悲劇の始まりだったのかもしれませんね。
冒頭で、後味の悪いミステリで、ある作品に似ていると書いたんですが、いろんな面で、エラリー・クイーンの『Yの悲劇』(←ネタバレなので反転させます)と似ているんですよね。読みながら、似ているなあと思いつつ、読み終わって、確信に変わりました。だから、タイトルそのものを書いてしまうと、それだけでネタバレになっちゃうんじゃないかと思った訳です。
ラストで、チャールズとソフィアが結婚を決意しても、素直に喜べなかったし、真相が公になることもないし、犯人を庇ったエディスおばさんの愛も哀しかったし、犯人の境遇にも同情すべきことばかりだったし、とにかく、事件が解決しても、レオニデス家が失ったものは大き過ぎて、誰も救われない結末で、しかも、その余韻がジワジワと時間差でせめてくるから、夢にも出てくるしで、久々に処理不能な読後感です。
やたらと「ひねくれていた」と称されたアリスタイド老人でしたけれど、彼は家長として、家族を深く愛していたし、彼らには理解されなかったけれども、彼のやり方で家族を守ろうとしていたことを知ると、ますます、悲しい事件だったんだなと切なくなるし、同じようにレオニデス家を支えてきたエディスの、最後までレオニデス家の子供たちを愛し、守り通そうとした姿に、涙こそ流しはしなかったけれども、何とも言えない気持ちになるのです。
<ねじれ>ていたのは、家族が家族を思う愛情が、相手にストレートに伝わらない、そういう状況を指していたんだろうな。肉親の愛情って、思うように伝わらないものだけれども、レオニデス家に限って言えば、それが今回の悲劇の始まりだったのかもしれませんね。
Tag : クリスティー文庫 アガサ・クリスティー
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