犬はどこだ/米沢穂信
![]() | 犬はどこだ (ミステリ・フロンティア) (2005/07/21) 米澤 穂信 商品詳細を見る |
犬捜し専門の仕事を始めたはずなのに、依頼は失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、ふたつはなぜか微妙にクロスして-。いったいこの事件の全体像は? 犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。
内容(「MARC」データベースより)
うへぁ…orzな読後感でした。
ネタバレ要素がありますので、未読の方はご注意下さい。
探偵に対して思い切りイメージ先行型の憧れを抱いているハンペー君ですが、彼が思い描いている鳥打ち帽の探偵や、亡命ベルギー人のような探偵と、現代の、いわゆる調査会社を営む探偵とでは、超えられない溝があるような気がするのです。
前者の探偵は、依頼人の依頼から離れても、真実を追究し、犯罪を許さず、断固とした正義を貫いている訳で、時によってはお金にならない捜査もするし、依頼人の思惑通りに動かないことも多々あると思うのです。しかし、後者に関しては、依頼人から何らかの調査を依頼され、その過程で犯罪に出くわしてしまった時の対応が、違ってきます。
そこで、冒頭の「うへぁ…」に戻るのですが、この物語の結末が、まさに嫌な余韻たっぷりかつ紺屋の今後の安否も気になるし、確かな証拠がないとは言え、犯罪を目撃してしまったのに、依頼だけに徹する姿勢に、モヤモヤ感有り。別に自分の正義を振りかざす訳ではありませんが、この本に限らず、このようなラストを迎える探偵小説に対して、「それでいいんだろうか?」という疑問を常に抱いてしまうのです。
確かに、先に挙げた名探偵と言われているキャラクター達には、ぶれない強さがあり、この本の主人公である紺屋には、まだその強さはないので、彼の選んだ道も間違いではないとは思うんですけど、ただ、彼が護身用にナイフを隠し持っている間は、モヤモヤ感からも解放されない訳で、その複雑な気持ちを持ちながら今後も事務所を続けていくと思わせるような形で終わったので、米澤さんが<紺屋S&R>シリーズの続編を書いてくれるのならば、今後の紺屋の成長…というか、物語のあちこちで対比として名前の挙がった名探偵達のような強さを、身につけていくのかどうか、紺屋の今後が気になります。
次作(があればですが)に期待してます。
前者の探偵は、依頼人の依頼から離れても、真実を追究し、犯罪を許さず、断固とした正義を貫いている訳で、時によってはお金にならない捜査もするし、依頼人の思惑通りに動かないことも多々あると思うのです。しかし、後者に関しては、依頼人から何らかの調査を依頼され、その過程で犯罪に出くわしてしまった時の対応が、違ってきます。
そこで、冒頭の「うへぁ…」に戻るのですが、この物語の結末が、まさに嫌な余韻たっぷりかつ紺屋の今後の安否も気になるし、確かな証拠がないとは言え、犯罪を目撃してしまったのに、依頼だけに徹する姿勢に、モヤモヤ感有り。別に自分の正義を振りかざす訳ではありませんが、この本に限らず、このようなラストを迎える探偵小説に対して、「それでいいんだろうか?」という疑問を常に抱いてしまうのです。
確かに、先に挙げた名探偵と言われているキャラクター達には、ぶれない強さがあり、この本の主人公である紺屋には、まだその強さはないので、彼の選んだ道も間違いではないとは思うんですけど、ただ、彼が護身用にナイフを隠し持っている間は、モヤモヤ感からも解放されない訳で、その複雑な気持ちを持ちながら今後も事務所を続けていくと思わせるような形で終わったので、米澤さんが<紺屋S&R>シリーズの続編を書いてくれるのならば、今後の紺屋の成長…というか、物語のあちこちで対比として名前の挙がった名探偵達のような強さを、身につけていくのかどうか、紺屋の今後が気になります。
次作(があればですが)に期待してます。
Tag : 米沢穂信
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